カラダが軽くなり、リラックス効果があり、しっかり温まります。
当院独自の施術があります。
マッサージ(あん摩、マッサージ、指圧を含む)の治療効果は、全身の組織・器官の機能異常を調整し、生理的状態に回復させることで、次の作用があります。
-
興奮作用 病的に機能の減退している神経、筋肉に対してマッサージを行って、興奮性を高め、機能の回復をはかります。例えば、運動神経麻痺、知覚減退などに対して効果的です。
-
鎮静作用 1.とは逆に、病的に機能の昂進している神経や筋肉に対してマッサージを行い、興奮性を減退させ、鎮静をはかる作用です。例えば、神経痛、けいれん、筋肉の凝り、知覚過敏などに対して効果的です。
-
反射作用 病巣から遠く離れた場所にマッサージを行い、生体の反射機能を利用して、神経や筋肉内臓などに刺激を与え、その機能の調整をはかる作用です。
内臓に異常があると、神経を介して、その反応が特定の部位(皮膚や筋肉など)にしばしば異常な変化(知覚過敏、筋肉の凝り、圧痛など)を表します。この異常な変化を、西洋医学では「連関痛」という言葉で、東洋医学では「ツボ」という言葉で言い表します。これらの反応部位にマッサージを行って、凝りや痛みなどが緩解または、除去されるのに伴って、神経を介して、内臓の異常、病的症状も軽減されていくのです。
例えば、喘息の時には肩甲骨の間のマッサージが効果的です。神経性胃痛の時には、背中のマッサージが効果的です。また、便秘の時の腰のマッサージも非常に効果的です。
-
誘導作用 病巣に、発赤(炎症などで、局部が充血し赤くなること)や腫張が激しく、直接患部の治療ができない場合に、その部より体の中心部にマッサージを行って、血液やリンパの流れを促進して、患部の出血や病的滲出物を誘導し、排出します。例えば、膝(ひざ)の関節の腫れには、太股(ふともも)にマッサージを行います。また、足関節の腫れに対しては、すねやふくらはぎ、太股のマッサージを行います。
-
矯正作用 関節の拘縮などで、正常な関節の運動範囲が制限された場合に、身体の形態的な異常を、正常な形態に戻し、それによって機能の回復をはかります。捻挫(ねんざ)、脱臼、骨折の後などに残る関節の拘縮などに応用します。
次にマッサージの主な6つの刺激法について紹介します。
-
さする
てのひらを皮膚面にしっかり当てて滑らせるようにします。
マッサージの場合、必ず末端から心臓に近い方向へ向かって求心的に施術します。
それにより、血液(静脈環流)やリンパの流れを良くし、新陳代謝を盛んにする効果があります。
-
揉む
手の指または手のひらの付け根を使って揉み解して行きます。
手を皮膚に密着させてたまま、心臓の方向に行うのがコツです。
揉むという手技は、血流の循環をよくし、筋肉の疲れをとります。
皮膚組織の異常も除去する作用があります。
-
こねる
もむときと同様に手指を用います。
圧し、つかみ、しぼるように行います。
-
叩く
拳や手のひらを使って叩きます。
軽くたたくことによって、血管や筋肉を収縮させ、強く長時間たたくことで逆に血管を広げ、筋肉を緩ませる作用があります。
-
振動させる
指先やてのひらを当てて振動させることで、筋肉や神経の働きを高めます。
-
押す(圧す)
指先で皮膚に圧迫を与える方法です。
持続的に押すと、高ぶっている機能を抑制する働きをします。
押しては離しを繰り返すと、機能を高めるように働きます。
上記のように同じマッサージでも、手技の違い、刺激の度合いによってまったく正反対の効用があります。どの刺激法を選択するかだけでなく、その刺激量を調節、選択することも治療の重要なカギになります。
当院では、それぞれの患者様の症状にあわせた手技を選択し、お話をお伺いしながら治療を進めていきます。